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vol.014 北海道で初日の出が見たい!其の五「北海道編」完結編(1999.1)

1999年3月13日掲載

午後八時。我々を乗せた「べえだ」は函館港に入港しました。気温マイナス七度。当然道は凍っています。

「こんなタイヤじゃ危ねぇぞぉ、しばれるぞぉ」

と、フェリーの係員に言われた通り何度もハンドルを取られそうになりました。しかし、そんなことも全ては北海道に来た証です。そうです。我々は予定通り、年内に北海道に到着したのです。出発前から「岩手まで行ければいいところだ」とか「渋滞に巻き込まれるぞ」などと腰を折るような忠告もされましたが、今、無事に北海道の地に立っているのです。嗚呼感謝感激雨霰。さあ、感傷に浸ってばかりもいられません。まずは初日の出を見るポイント探しです。と言えど、地図を見ると一目瞭然。恵山岬という格好の場所があるではないですか。道路の凍結の具合と下見を兼ねて、函館の街をドライブです。我々は悟りました。このタイヤでは函館を出ることはできない、と。北海道が想像していたよりあまりに広大であったこと、道路の凍結が雪道初心者にはかなり危険であるということ。我々の北海道旅行は函館のみとういうことに決定しました。誰も異存はありません

。北海道にいることで既に満足しているのですから。

午後十一時半。我々は函館駅のすぐ近くに神社があるのを見つけ、そこに初詣に行くことにしました。何故かその神社に参拝に来ているのは、ロシアや韓国から来ているであろう外国人ばかりで、日本人は我々だけしかいないようでした。そのことは未だに謎を残したままなのですが。同じ頃、山田が大阪は茨木の自宅に帰りました。紅白で和田アキ子が大いに歌っているのを見て大爆笑していたそうです。かつろう君も年内に帰る事ができて良かったですね。

いよいよ新年を迎えます。函館の街で、外国人に囲まれながら。とにもかくにもハッピーニューイヤー。最高の気持ちで九九年を迎えることができました。同じ頃、山田は芝居屋坂道ストアで共演したスクエアの上田一軒さんに留守番電話を入れている最中だったらしく、そのまま留守電にカウントダウンしたそうです。

余談ですが、イヴの夜も二人で扇町公園を歩いていたとか…。

初日の出まで六時間。我々は長旅の疲れを少しでも癒すため、車中で仮眠を取ることにしました。本当は温泉にでも浸かりたいところなのですが、如何せん時間が遅すぎました。温泉は明日にお預けということで、とりあえずは最大の目的「初日の出」に備えます。九九年一月一日、元旦。五時間ほど眠むった我々は初日の出を目指します。空が明るくなってきました。絶好のポイントを見つけ、我々は水平線から太陽が顔を出すのを待っています。冷たい風が頬を切るようですが、天気は上々。その場所には我々しかいません。嗚呼、最高のロケーション。そして、ついに雲の切れ間から、神々しい今年一番の太陽が光り輝くのです。

「おお!すげー!」「こんなの見た事無い!」

それぞれがそれぞれに感激の声を上げています。ここまで苦労して来た甲斐があったというものです。

初日の出も一段落し、我々は残された二日間を温泉や海鮮料理で楽しんだのでした。

おわり